2016年2月2日火曜日

戦後日本の宗教史:天皇制・祖先崇拝・新宗教

島田裕巳 2015 筑摩選書

「宗教学者・島田裕巳の集大成!」と帯にある。戦前の国家神道体制の成り立ちから,そこを基軸に戦後50年間の間,宗教,特に新宗教がどう展開してきたかを,概ね時間軸に沿って丁寧に解いている。300ページだけれど,1ページの文字数は少なく,また,文章も平易なので,さらっと読めます。

中身は,副題にある通りの3本の軸に沿って書かれているけれど,ざっくり分けると,国家神道(特に靖国神社)と創価学会とオウム真理教の話が中心です。この辺の話に興味関心のある人は,面白く読めると思います。一方で,新新宗教辺りを期待した人には,ちょっと肩すかしにあうかもしれません。

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