2019年3月30日土曜日

脚本を書くために知っておきたい心理学

ウィリアム・インディック(著)廣木明子(訳) 2015 フィルムアート社

この本は面白い。映画の脚本家のために,知っているとヒントになる心理学の話。ただ,「心理学」となっているけど,中身は「精神分析」です。原題もpsychoanalysisではなくpsychologyなので,意図的に「心理学」と書いているのは,まぁ,その方が通じやすいからでしょう。

なので,「精神分析」を映画を題材に学ぶ,という観点でも面白い本になっています。僕はむしろこの観点で面白かった。やや誤植が多い感はあるけれど,訳もこなれていて,読みやすかったです。

精神分析は,やっぱり面白い。なお,イントロダクションで,「精神分析は科学的な心理学者や医学者には人気がなく,非科学的な芸術家や俳優や作家には人気がある」と書いてました。その通り。

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