2019年12月27日金曜日

錯覚の科学

クリストファー・チャブリス,ダニエル・シモンズ(著)木村博江(訳) 2014 文春文庫

我々人間は,認知に関する様々な側面で判断や思考が歪んでる(自分の都合の良いように曲げている)ことを,身近な例から心理学の知見を用いて説いている科学読み物。著者等は,「見えないゴリラ」実験で2004年にイグ・ノーベル賞を受賞した二人。いや実は,恥ずかしながら,この「見えないゴリラ」実験を知らなかったのでyoutubeを見てみたら,こりゃ面白い。

本書に出てくる話はしかし,基本的には心理学をやってれば(研究知見や,統計に関する解釈論など)どの話もどこかで聞いたことのある話であり(でも本書の根幹となってる「ゴリラ」実験は知らなかった・・・笑),ただそれらが上手に「錯覚」という筋に並べられているので,とても分かりやすく楽しい本になっています。日本語の訳も,読みやすいです。

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