2013年3月10日日曜日

間抜けの構造

ビートたけし 2012 新潮新書

「間」に関わる,たけしの色んな話。分かってる人の話は素直に読める。なにしろ,この人はとてもバランス感覚が良い。総じてまとめると,間の分かってる人はメタ認知ができている人だ,ということを言っている。まさにその通りだと思う。だいたい間の悪い人は,自分が客観的に見えていない。おまえはどうなんだと言われそうだけど(笑)。たけし自身,どうも若い頃はそうでもなくて,ただでも,嗅覚だけは人並み外れて良かったのかな,きっと。時代を読む嗅覚。空気を読む嗅覚。間を読む嗅覚。まぁ,しかし,たけしのことだから,バランス感覚があるように見えるのもまた高度にメタ認知してのことだと思うけど。つまり,メタ認知していることをメタ認知している。

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