2013年3月21日木曜日

堕落論

坂口安吾 2011 ハルキ文庫

安吾の堕落論。20数年ぶりに再び読んでみた。まったくウル覚えで,だいたいこんな事書いてあったよなというイメージぐらいしか残っておらず,果たして,今回再読してみて,そうかこういうことを書いていたのかと思い直しました。ハタチ前後の頃に読む安吾と,アラフォーで読む安吾は,違うなとしみじみ。記憶では当時,「堕落論」というタイトルからして刺激的だったけど(でもって何をこんなに怒りとも叫びとも嘆きとも分からないことと切々と書いているのかと不思議だったけど),今読めばずいぶんとちゃんとしたこと(まっとうなこと)を書いてるなと思う。安吾はでも,49歳で死んでるんだよな。堕落論を発表したのは,彼が40歳のとき。だからか,妙に共感してしまう。

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